Farmerであり、Surfer。ある男の農業ブログ

「農ライフ・No Life」。新規就農を目指し、日々の出来事を綴っていきます。

モルディブといえば、さかな

 

 

 

モルディブの主要産業は2つあります。観光業と漁業です。

 

 

 今回は漁業について。

f:id:mukovege:20170801031113j:plain

 

約1,200の島々が点在するモルディブは海に囲まれており、絶好の漁業スポットが多いんです。私の任地であるナイファル島はモルディブの中でも漁業に恵まれた場所に位置していて、たくさんの漁師と大きな漁船がいくつもあります。

 

そのうえ、

 

食べたことのない人はまずいない。モルディブでは欠かすことのできない物。

 

その名もFelivaru」ツナ缶。

 

一時帰国した際、友達にお土産としてプレゼントしたら、「これ大丈夫なやつ?」って言われました。(笑)

全然大丈夫です。普通にうまい!

 

そのツナ缶工場が近くにあり、捕った魚はすぐに工場に出荷できます。

 

ツナ缶工場ではたくさんのネパール人女性、スリランカ人、バングラデシュ人そしてモルディブ人が働いています。

 

この「Felivaru」ツナ缶工場、以前は日本の企業が協力して、1977年に設立されたとされています。それが現在まで続いています。

ナイファル人の40代~50代の年齢層は少し日本語を喋ることができ、「バラが咲いた」を歌えます。日本人に対して親切です。

 

漁業についてですが、ナイファルの漁船はとても大きく、性能も良く、トイレ、シャワー、ベッド、調理場付で想像以上に揃っているなと思いました。

 

漁船に使われているエンジンは日本のヤンマーエンジンで、よくモルディブ人に日本のエンジンは素晴らしいと言われます。

 

漁の期間は最短で1週間、金曜日のお祈りが終わった午後に出航し、1週間後の金曜日のお祈りに間に合うように帰ってきます。

 

金曜日の午後には続々と船に乗り込む姿を見ると、海の男ってかっこいいなと思います。

 

ある日、いつも通り圃場へ行こうと思った時、なにやらたくさんの漁師が作業をしていました。

 

それは、工場で8年かけて作り上げた漁船を海へ解き放つ瞬間に出会うことができました!

 

 

想像していたのは、日本のようにあらかじめ船の下にレールが引かれてあって、それを利用して海に引き込むのかなーと思っていました。

 

しかし!

 

工場から海まで少しずつ、人力で押していきます。人力で!

 

レールはなく、下はです。

 

たくさんの漁師仲間が駆けつけ、一週間かけて海まで引っ張ります。もう一度言います。1週間です。

 

 f:id:mukovege:20170801031816j:plain

 

 

引っ張るには満潮時がチャンスで干潮になると水位が下がるので作業終了です。

 

 f:id:mukovege:20170801031903j:plain

 

驚いたのは、お祈りをするためモスクに行くのは少し遠いので、筏(いかだ)の上でお祈りをしていました。つまり海上でお祈りです。なかなかレアな光景を見ることができました。

 

8年かけて出来上がった漁船の入水を見ることができ、とてもラッキーであると同時に、人力でここまで作りあげるって凄いことなんだなーと感心しました。

 

ここでもココナッツの木を活用しているのを目にしました。ココナッツの木は丈夫で浮力があり、海の中の作業にも重宝します。ココナッツの万能性には驚きです。

 

余談ですが、あるモルディブ人から教えて貰ったディベヒ語は、「カニー(食べる)・ボニー(飲む)・コンナニー(掘る)」でした。ココナッツの白い部分は食べる事ができ、ジュースとして飲む事ができ、そのうえ、殻はスコップとして掘る事ができるんです。(笑)

ココナッツ万能すぎる。

 

ここモルディブには便利な物はありません。モノを上手に使い、うまく素材を生かすこと。大変な作業でも時間をかけながら協力し合うことで少しずつ、ゆっくりと出来上がっていくこと。

 

モルディブ人から生きる力を学んでいます。

 

シュクリヤー!(ありがとう!)

日本とモルディブの結婚式の違いとは?

 

ナイファル島で生活するようになって、モルディブの結婚式に招待して頂けるようになりました。

f:id:mukovege:20170729142230j:plain

 

 

島には結婚式場がないので、自分達で作り上げていくweddingです。規模にもよりますが、家の前でこじんまりと行う結婚式から、盛大にお祝いする結婚式まで様々です。

そんなモルディブの結婚式は日本の結婚式と似ているところ、似ていないところなど、毎回新しい発見があります。

 

 

まず、似ているところから、モルディブの結婚式では招待客が来場の際、「ウェルカムココナッツジュースを飲みます。日本だとウェルカムドリンクとしてカクテルなどシャレた飲み物を飲みますよね?しかし、モルディブはココナッツジュースなんです!モルディブらしいなーって感動しました。

 

f:id:mukovege:20170729141900j:plain

 

 

2つ目に、日本では御祝儀包みますよね?これに関してはモルディブでも同じなんです。私の前にいたおじいちゃんはティッシュに包んでいました。(笑)

 

日本から持ってきたらこれはヒットするんじゃないかなーと思ったものが、「落とし玉袋・ポチ袋」的な袋がモルディブにもあると、お祝いの場で喜ばれるんじゃないかなーと勝手に思いました。

 

 

次に、日本と似ていないところですが、日本だと招待状送りますよね?式場の人数にも制限がありますし、人数を限定して式を挙げると思うのですが、モルディブだと、人数制限がないんです!行きたい人が行く。友達に誘われたからふらっと立ち寄る。食べ物を食べに行く。理由は様々でいいんです。(笑)

扇風機しかない式場では熱気に包まれ、外にまで人々が溢れかえっています。

 

 

自由で、人々の寛容さとおもてなしの精神、そして料理のバリエーションはいつも同じ(ここ大事!)

 

これがモルディブ共和国なんだなーっと、住んでみないとわからない世界がここにはあります。

 

シュクリヤー!(ありがとう!)

モルディブの独立記念日で感じたこと。

7月26日はモルディブ共和国独立記念日ということで祝日でした。ナイファル島では夕方から夜にかけてイベントを行いました。島のNGOやcouncil(地方自治体)などがブースを出展し、子ども達を対象に色んなゲームを楽しみます。

f:id:mukovege:20170727143141j:plain

 

 

 

モルディブに来て感じた事があります。このような小さな島国や発展途上の国って娯楽が少ないと思います。日本のようにゲームセンターやレジャー施設、テーマパークが充実している国だと楽しい事ってたくさんあります。むしろ忙しいのかもしれません。

 

 

 

f:id:mukovege:20170727143045j:plain

 

それに比べ、ここモルディブでは時間の流れが遅く感じます。(笑)

だからなのか分かりませんが、モルディブ人はイベントとかパーティーがあると、毎回みんなオシャレして、小さい女の子でも化粧して、バッチリキメてきます。

私の主観になりますが、娯楽がなく、このような何かしらのきっかけを作って楽しまないと、平凡な毎日を過ごすだけで退屈なのかなーと思います。一生ここで過ごすことになれば、私は耐えられないと思います。(笑)

 

そんなモルディブの学校は、世界的に定められている「〇〇の日」があると、これもイベント化します。例えば「teacher’s day」。子供達から先生に感謝の意味を込めて、プレゼントを渡すんです。これってすごくいいなーって思います。(私は学校勤務ではないので、経験したことはありませんが。)

 

f:id:mukovege:20170727143430j:plain

 

日本もモルディブのように「〇〇の日」に感謝してその意味を感じながら、その1日を過ごすようになったらいいんじゃないかなーと思ったりしました。

 

モルディブに来て、時間の流れ方が日本とは異なったり、ただひたすらジョーリ(ハンモック的なイス)に座ってぼっーと過ごしたり、「〇〇の日」を大事に過ごしたり、イベントやパーティーにかける思いとかって,なかなか日本では体験できない事を経験しているんだなーと改めて感じました。

 

シュクリヤー!(ありがとう)

 

 

最近はこんなことやってます!モルディブでキャベツ作りました!

 

2017/07/25

ナイファル島に配属されて1年と3カ月が経ちました。最近は圃場で新しい取り組みが3つほど始まったので紹介します。

1つ目に、圃場の空いているスペースを利用して子供達対象に農業体験できるような場所を作ろうとしています。

 

モルディブの土地は整地するたびにサンゴ礁がガリガリ出てきます。しかもとてつもなく固い!土地を耕すのには一苦労です。

 

圃場にあるものを利用し、モルディブ人のアイディアを駆使すれば、あっという間にここまで出来上がりました。これを毎回発揮してくれればいいのに。コツコツと面倒くさがらずに行えば、配属先はだいぶ改善されるのになーと思っています。(笑)まあ、これがモルディブ人です。

出来上がりは後日アップします!お楽しみに。

 

そして2つ目に、ポット栽培用の自動潅水システムを作りました!今までは手潅水で行っていたけど。これからは液肥も混ぜて肥料バランスを考えながら潅水ができます!

実はこの方法、一度配属先に提案していました。しかし採用されませんでした。みんな乗り気ではなかった。何故採用されなかったのか考えた結果。語学力が足りず、うまくプレゼンが伝わらなかった!と思っています。(笑)

やはり語学力で活動の流れも変わります。

 

3つ目も、またもや空いているスペースを利用し、キャベツの栽培が始まりました。日本で想像するような大きいキャベツではなく、手のひらサイズの小さなキャベツです。年中常夏のモルディブは日本のような寒暖差を利用したキャベツ栽培ができません。そのうえ、販売されてある化学肥料も高く、有機質肥料を作るための資源もないため、なかなか難しいのです。

f:id:mukovege:20170726025025j:plain

モルディブではコピーファイという、キャベツが徒長したような野菜の葉を食べます。

f:id:mukovege:20170726025438j:plain

 

 

 

 

 

これが主に栽培されている野菜です。以前私が結球キャベツを作った時、島民は本当に驚いていました。モルディブでキャベツが栽培可能なのかと。これがきっかけとなり、現在の活動のヒントになり、キャベツ普及プロジェクトが始まりました!

 

 

これについても今後の展開をお知らせしていきます!

 

シュクリヤー!(ありがとう)

ボランティア世界日記Vol.6  (2017年5月17日)

野菜体育隊員!?

 

f:id:mukovege:20170608221617j:plain

 

今回の世界日記は、私の活動以外の取り組みについてお伝えします。


普段は農業隊員として圃場へ行って農作業をしていますが、自由な時間を使って子供達へ体育の先生と一緒にサッカーを教えています

 

サッカー指導のきっかけは、活動外の自由な時間をどのように有意義に使えるか考えて、学校の生徒達とまだ繋がっていないと気づいたことです。どうにか繋がろうと努力していたところ、偶然サッカー教室を発見しました。その結果、今ではたくさんの生徒達と繋がることができました。

 

指導者は学校の体育教師です。私の住んでいるナイファル島の学校には協力隊としてPE teacher(体育教師)が配属されていたこともあり、JICAに対して理解のある人が多いように感じます。

 

 

現在モルディブに配属されているJICAボランティアには、体育隊員がとても多く、JICAとしても力を入れている分野です。

 

 

サッカー教室の練習はモルディブの休日である金曜日と土曜日を使って、AM6:30~9:30の3クラスに分けて指導しています。子供達は欧州各国のユニフォームを着て練習に励んでいます。時にはピッチ上にメッシやネイマールが3人居たり、各国のスーパースターがここ、ナイファル島に集結しています(笑)。

 


今では毎週末を楽しみに日々生活しており、休日前日は生徒と会うたびに、「明日は練習あるから来てね。」と言われ、参加してよかったなーと思っています。

 

実はモルディブではサッカーがものすごく人気で、ほとんどのモルディブ人がサッカーをしています。 サッカーは上手いけど、泳げないモルディブ人も中にはいます。

 

 

余談ですが2017年の今年、モルディブの紙幣「5ルフィア」が新しくなります。 そのデザインもサッカーをしている男性のデザインが採用されているほどの人気ぶりです。

 

私はサッカー指導の経験はなく素人ですが、生徒達のやる気を引き出すことや、ボール拾いなどを主に行っています。 それでも楽しくて生徒と接することで色々な発見があります。

 

 

学生の時、日本で当たり前に受講していた体育。時には面倒に感じたり、「この動作に何の意味があるのだろう?」と思いながら学んできたことは、実は私の現在の基礎体力に繋がっているのだと強く実感すると同時に、日本の体育の質の高さに気付くことができました。 これは途上国で生活して子供達を見て思うことです。さらに日本の部活動で専門的な競技に力を入れることで、個人技を伸ばすことができます。

 

 

モルディブの体育の時間は基本的に35分で、日差しが強く、気温も高くなるため早朝に行います。校舎の日陰を利用して小スペースで運動を行いますが、先生によってはボールだけ渡して、子供達に自由にサッカーをさせるだけの先生も中にはいます。日本のように体育館やグラウンドがしっかり整備されて、授業を行える環境は当たり前ではなかったのだと考えさせられました。

 

野菜栽培ボランティアとして栽培指導だけではなく、27年間で私が経験した事や学んできた事を生かし、力になれることはたくさんあるのだと、残り活動10カ月で気づくことができました。

 

それでは次回をお楽しみに!シュクリヤー!(ありがとう)

ボランティア世界日記Vol.5(2017年4月25日)

 

キヒネッタ?(元気ですか?)

 

 

 

今回のJICAボランティア世界日記は、島民を対象にした野菜栽培workshop開催についてです。

f:id:mukovege:20170607184417j:plain

活動も一年が過ぎ、島生活にも慣れて、今ではダルベリヤ(農家)という呼び名からRYO(リョー)と呼ばれるようになり、自分がこのナイファル島に溶け込めている証拠だと勝手に思っています。

 

これまでの道のりはとても長く、何度も活動に対して挫折しそうになりました。

そんな時はモルディブ調整員や他の国で頑張っている同期、モルディブOV、モルディブ隊員のおかげで前に進んでこれました。

さて、私が野菜栽培workshopを計画したのは三カ月前の1月でした。 配属先の会議でworkshop開催を提案し、メンバーもそれに同意し、準備を進めてきました。

何より配属先もworkshopやってほしい!と以前から言われていたので協力してくれるだろうと。 カウンターパートは居ませんが配属先の一人に協力してもらい、開催4日前くらいから、だんだんとメールの返信や着信が来なくなりました。

ん?嫌な予感がしてきました。最終的には連絡が取れなくなり、workshop開催は自然に流れてしまいました。 これに対して私の怒りは収まりませんでした。

協力してくれたメンバーに問うと、「なんでそんなに怒っているの?」。 そこで思いました。 ああ、ここはモルディブで相手はモルディブ人。もっと別のアプローチの方法があったのかもしれないし、企画の内容に興味がなかったのだとそう思い、この怒りをバネに二回目のworkshop開催を決意しました。

なかなか物事が進まないのは日本と違う所ですね。

そこで、JICAモルディブ支所にもアドバイスを頂き、今回は企画書を作成し配属先に見てもらえるように工夫しました。

Workshop開催までの広報手段としてポスターや招待状を作り、対象である島民に配布し、来年の選挙に向けて活発になってきている政治のイベントも視野に入れ、重ならないように日程を調整してきました。

島民の40代を中心に集客していましたが、学校の生徒も数人参加したいと連絡を貰ったりしました。

Workshop開催当日、ディベヒ語通訳であるモルディブ人が来ない、急遽通訳を別に頼み、workshop中盤あたりでやっと来てくれました。

色んなトラブルがありましたが、無事開催することもでき、合計14人もの参加者が集まったこと、農業に興味のある島民とつながり、色んな気づきを得る事が出来ました。

 

今後の計画としては、モルディブの砂浜に打ち上げられる海藻を使って肥料にできないか考えている所です。

特に農業は結果がでるまで時間がかかるので、少しずつ焦らず活動していきたいと思います。

それでは次回をお楽しみに!シュクリヤー(ありがとう)

 

ボランティア世界日記Vol.4(2016年12月1日)

キヒネッタ?(元気ですか?)

 

JICAボランティア世界日記Vol.4はモルディブ隊員企画のイベントについてお伝えします。

 

2016年11月26日に首都マーレで「JAPAN MALDIVES FESTIVAL」を開催しました。

 

このイベントを開催するにあたり私を含む6名の隊員が日本モルディブ祭り実行委員として数カ月前から準備を始めていました。

 

実行委員で祭りのテーマを考え、開催場所の交渉や宣伝活動を行ってきました。

 

モルディブでは小さな島に隊員が一人ずつ配属されているため日本モルディブ祭り開催1週間前までは集まることができません。

 

ミーティングはLINEグループを使ったり、電話で確認し合ったりと手間がかかる上、しっかりと伝わっていないこともありました。(笑)

 

さらにモルディブ人と交渉をする際は連絡が返ってこない、約束の期限を大幅に超えるなど、うまく物事は進まない事が多々ありました。

 

そして開催2週間前には当日使用する会場が他のイベントで使用するため使用できないという事態が起こり中止になりかけました。

 

結果、祭りの開催を1日延期することによってなんとか開催することができました!

祭り開催1週間前は毎日準備に追われ大忙しでした。

 

日本とモルディブの歌や踊りを紹介するため、合唱の練習やモルディビアンダンス、ソーラン節などを練習しました。

 

ここでふと垣間見る事ができたのが隊員それぞれの専門職種を生かした指導法です。さらに隊員の今まで知らなかった特技など知ることができました。

 

例えば合唱の練習の時、音楽隊員による指導や個人レッスンによりみんな段々とうまくなっていきました。(さすがでした。)

 

ソーラン節では体育隊員による熱血指導によりみんなうまくなっていきました。(ごまかして踊ってもすぐバレました。)

 

モルディブ隊員それぞれの職種を生かした取り組みや工夫が日本モルディブ祭りを素晴らしいものに作りあげていきました!

 

結果から言うと日本モルディブ祭りは大成功に終わりました!

来場者数は300人を超えました。(予想以上でした!)

 

特にモルディブ人に人気だったのが浴衣と習字、折り紙でした。これらのブースには行列ができるほどでした。

 

そのほか日本の原爆展や震災について興味を持ってくれたこと、みんなメッセージを書いてくれた事にはとても嬉しくなりました。

 

祭りの最後はモルディブの伝統楽器「ボドゥベル」チームの演奏で終わりました。

隊員全員で踊り、会場も盛り上がっていました。

 

2016年日本モルディブ祭りが無事終わり、たくさんのモルディブ人に日本の文化を紹介できたと思います。

 

このイベントは来年も行えるように今回の反省点を生かして次に繋げたいと思います。

 

 

それでは次回をお楽しみに!!シュクリヤー(ありがとう!)